デートスポットというとおしゃれなお店であったり、美味しいものが食べられるという感覚が一般的です。
しかし同じようなデートばかり続けていても、新鮮味に欠けてきたと感じることもあるのではないでしょうか。
もっと刺激的なところは無いだろうかと、さまざまなデートスポットを探している方たちに見方を変えたデートスポットを御紹介してみたいと思います。
大阪の交際クラブ・デートクラブ会員ならご理解いただけると思いますが、大阪にしかない特別なあるお寺は、まさに地獄そのものをメインターゲットにしたテーマパークのような感じがします。
今までに考えたこともないような、地獄のテーマパークを新しいデートスポットに取り入れてみてはいかかでしょうか。
普通に慣れきってしまったカップルにも、初めてのデートコースに迷っている貴方にも、今までに考えたことも無いような新しい世界観へとご招待してみたいと思います。
大阪平野の中心に近い、大阪市平野区に全興寺があります。
大阪市といっても、最南部であり八尾市とも隣接している平野区は古くからの建物も数多く残っています。
大阪の交際クラブ・デートクラブ会員でも、その歴史をご存じない方もいることでしょう。
簡単にご紹介します。
この平野区で大凡、1300年ほど昔にあの聖徳太子が造ったとされているのが全興寺です。
もともとは、病気治療に御利益のあるとされる薬師如来を祭った薬師堂が始まりだったのですが、時代の変遷とともに地獄をモチーフにしたお寺になったようです。
JRの平野駅から徒歩で15分という交通アクセスの良さもあり数多くの方が訪れています。
全興寺に入ると、最初に本堂へ参拝を促す看板があります。
やはり、地獄へと行こうとしているのですから本堂へ参拝してから行こうとしている方が大半のようです。
直接、地獄堂へと向かってもバチは当たらないと思うのですが、ここは念の為に本堂へ参拝してから地獄堂へと向かうのが良いでしょう。
地獄堂の入り口には、極楽度・地獄度の判定をするチェックボードがあります。
質問は全部で10問あり、各々にAもしくはBで答えます。
ここで地獄行きとなると、周囲の人が驚いて振り向くくらい大きな声で地獄行き裁定が下されます。
予測していてもびっくりするくらい大きい声ですから、腰を抜かさないように注意が必要です。
さて、堂内に入ると正面に威厳ある閻魔大王が鎮座しています。
周囲を見回すと、赤鬼な脱衣婆など地獄の眷属たちに取り囲まれているのがわかります。
作り物だとわかっているのですが、これらに囲まれ見据えられていると、まるで本当の地獄へと来てしまったのではないかと思えるくらいのリアルさが感じられるのです。
前方にある銅鑼を叩くと、浄玻璃鏡を模したスクリーンに地獄の模様が映し出されます。
針の山や血の池、火の車などの地獄模様は大人であっても思わず見入ってしまいます。
悪いことをしいたら、地獄に落ちるというのは昔から言い伝えられてきたのですが、こうして見ると地獄には落ちたくないと思えるものです。
盗むとか、嘘をつくとか色々な悪行が語られるのですが、最も罪が重いとされているのは、親よりも先に死ぬということでありこれはやはり考えさせられるものです。
最後に、悪いことをするな・自分の命を大切にしろという教訓が語られるのですが、ここが一番心にジンときます。
地獄を体験したら、引き続き仏の国へと足を進めて行きます。
階段を下りて行くと、ステンドグラスで描かれた曼荼羅の間に入ります。
交際クラブ・デートクラブ会員だけでなく、多くの恋人・カップルにおすすめできる癒しの空間です。
こちらは周囲を仏の石像が取り囲んでいて、先程の地獄とはうって変わった落ち着いた癒しの空気が感じられます。
ここにある石仏は何と151体もあり、一室にある仏像の数では日本有数とされています。
曼荼羅の中央に座ると、水滴が落ちる音に耳を澄ませます。
この水滴が落ちる音は反響して、幻想的な音となっていて心が速やかになっていくようです。
水琴窟というもので、世界各地でも洞窟などで同じ現象にヒーリング効果を求めてたくさんの人たちが訪れているものです。
地獄をテーマパークにするなど、恐れ知らずという考え方もあるかも知れませんが、誰しも一度は子供のころに地獄の話を聞いたことはあるでしょう。
今までの自分を一度見つめ直してみることも、ときには必要ではないでしょうか。
互いに正直な気持ちを分かち合えるようになるということで、デートコースに選ばれているのも現代では感じられなくなった何かを求めているのかも知れません。
困ったときに助けられたことを、地獄で仏という表現をしますが、地獄と仏の両方を感じることで新しくスタート出来るきっかけとしても人気のある隠れたデートスポットを御紹介させて頂きました。
大阪にはこんな、面白いデートスポットが他にもたくさんあります。
今回のそのうちの一つとして覚えておいてください。